堆肥中の微生物の活動について
ご覧いただき、ありがとうございます。
↑これが糸状菌?ほんわかあったかく発酵してる感じ。
最近、堆肥の勉強が楽しいです〜。
いい堆肥には微生物が沢山います。
その微生物たちの活動にはそれぞれ特徴があります〜。
今回はそれを記事にします。
知ってると堆肥作りの参考にもなるし、自分の庭の花たちに何が必要かも気づくことができるかもしれませんよ〜。
まず、分解のトップバッター。
【糸状菌】デンプンをより小さな糖に変える役割してくれます〜。
好きな温度→15〜40°C
好きな水分量→20〜80%
好きな空気量→空気好き、適度に切り返ししていきましょう。
糸状菌には病原性をもつものが多いですが、堆肥を作る際には、まず最初に活動してもらわなきゃいけない大事な微生物です。
続いて、
【酵母菌】発酵といったら酵母というくらい有名ですね。糖をアルコールに変えたり、タンパク質をアミノ酸に変える働きがあります。
好きな温度→15〜40°C
好きな水分量→50〜80%ジメジメしてる方がいい
好きな空気量→空気はあってもなくても活動できるが、高温は苦手なので温度を見ながらの切り返しが必要〜。
味噌や醤油、酒作りの過酷な環境で生きられるのだからきっと凄いやつ。
続いて、
【納豆菌】タンパク質をアミノ酸にする他、ネバネバ物質で土壌団粒に役立つ菌。分解パワーと抗菌作用をもった堆肥作りの主役です〜。
好きな温度→30〜65°C
好きな水分量→20〜80%
好きな空気量→空気大好き!
病原菌で多い糸状菌を抑える効果とタンパク質や繊維を分解する力が強いです。
また、好きな温度を見て分かる通り、人が熱ってなるくらいの高温でも大丈夫な菌だけに注意が必要〜。有機物を分解発酵させるには熱が出ますが、適度に切り返ししていかないと高温になりすぎます。そのまま放置しちゃうと、糸状菌→酵母菌→納豆菌+放線菌とリレーがうまく繋がりません。微生物たちには居心地の良い環境があるわけです。高温では納豆菌たちのオンパレードで分解しやすい窒素や炭水化物ばかりを分解してしまい、窒素はアンモニアに変わるので、悪臭も出てきます〜。最終的には栄養的にも残念な堆肥になってしまうのです〜。
なので切り返しでちゃんとコントロールしましょう。家庭で小さく堆肥を作るには、1日1回は最低でもマゼマゼすれば大丈夫と思います。
続いて、
【放線菌】納豆菌と同じく堆肥作りの主役、また立ち枯れ病などの原因になるフザリウム菌、センチュウによる害を抑制する凄いやつ〜。
好きな温度→30〜65°C
好きな水分量→20〜80%
好きな空気量→空気大好き!
納豆菌と同様、切り返しで温度管理が大事!そして、ここが凄い。放線菌が持っているキチナーゼという物質で、キチン質というものに覆われているフザリウム菌、センチュウ、甲虫類をやっつけてくれます。放線菌が増えることで、病害虫予防になるわけです〜。もちろん完全ではないと思いますが。カニガラ(放線菌のエサになる)などを撒くとフザリウム菌による病気が減るらしいので、堆肥作りに使うのもいいですね。それと、甲虫類ということは、コガネムシやカミキリムシにも効くのだろうか?コレはかなり気になる気になる。
これら様々な微生物の力で完成した堆肥や土壌は病害虫に強く、植物たちに必要な栄養を与える手助けをしてくれるわけですね〜。
素晴らしい。
さて、現在我が家で作っている米ぬかリサイクル堆肥ですが、5日目です。
フタにしてるダンボールも結露してます。
今日は更にコーヒーカスと米ぬか、花まもり菌液を投入して、更に発酵させたいと思います〜。
えいや!
↑生の米ぬか、コーヒーカス↑花まもり菌液と水を少々をプラスして混ぜ混ぜ。
↑水分の目安は手でギュッとして
↑ツンとするとホロホロ〜となる、この感じ。おおめにやると失敗のもとです。
これを1か月ほど混ぜながら甘酸っぱい匂いが無くなる、中熟の頃を見計らい完成させたいと思います〜。
今日は微生物の働きを軽く説明してみました。
堆肥作りと肥料作りに役立つと思います〜。
次は肥料作りリベンジしたいですね。
今回はここまで。
長々とありがとうございました。